2014.09.03発行
勝手に読書
vol,16
小野つばさ
自分に自信が持てない内気な女の子。甲子園のスタンドで演奏する吹奏楽部の姿に憧れて、吹奏楽部に入部する。トランペットパート。泣き虫だが、がんばり屋。
どんなに周囲から無理だといわれても、あきらめたくないものがあるからがんばれる。精一杯がんばるつばさの姿は、次第に周囲を感化していく。
山田大介
つばさのクラスメイト。甲子園を目指す球児で、ポジションはキャッチャー。明るくまっすぐな性格で、周囲からの人望も厚い。つばさをいつも応援してくれる。
クラスメイトを前にしての自己紹介で、てらいなく甲子園への想いを口にする大介。「行きたい」ではなく「行きます」。彼の強い気持ちがあふれている。
吹奏楽初心者のつばさにとっては、強豪吹奏楽部の練習は大変なことばかり。自分の力不足を嘆いたり、周囲との軋轢に悩んだり、つらいことは多いけれど、それでも夢はあきらめられない。いつしかつばさは、甲子園のスタンドに立つことだけでなく、吹奏楽部のみんなと全国コンクールで優勝することを目指すように。夢に向かっての歩みは止まらない。
励ましが力に
まだまだ力不足なのはわかっているから、高みを目指し始めた自分がちょっと恥ずかしい。でもそんなつばさを大介は全力で応援してくれる。
強くなりたい
できないことだらけの毎日。ほかの部員との力の差も歴然で、そんな自分が嫌になることも。けれど野球に夢中で傷だらけの大介の手を見て思う。これからなんだ、と。
本当の気持ち
自分の力不足が周囲の足を引っ張っていると指摘されたつばさ。迷惑をかけていることはわかっているけれど…でも、辞めたくない。あきらめたくない夢があるから。
信じてくれてありがとう
自分でさえ自分のことが信じられないときがあるけど、いつでも自分を応援して、信じてくれる大介の存在がつばさの支えに。
部活にがんばっているのは、つばさだけではない。大介もまた、甲子園へ行くという自分の想いを現実にするために、周囲も認めるほど野球漬けの毎日を送っていた。いつも明るい大介だが、夢への道が平坦であるわけなどなく――。
もっとうまく、もっと強く
野球部の先輩からの言葉が大介の気持ちをさらに奮い立たせる。もっとうまく、もっと強く。そうなることが夢への確実な第一歩。
楽しいだけなはずがない
いつも明るく前向きな大介の思いがけない姿を目撃してしまうつばさ。苦しいことや挫けることがないはずがない。そんな当たり前のことに気づく。
君の言葉が力になる
大介の言動にいつも励まされているつばさ。でも、そんなつばさの言葉だって、大介の励みになっていた。自分を信じてくれる誰かの言葉が自分の力に変わっていく。
いつか夢が叶ったら
甲子園を目指すためにつばさからの告白を断った大介。だけど、つばさのことが嫌いなわけじゃない。一心不乱に目指している夢が叶ったら、そのときは――。
励まし、励まされるうちに、いつしかつばさの中で育った大介への想い。自分にとって特別な存在になった大介を意識せずにはいられない。日に日にあふれ出てしまいそうな大介への気持ちは、部活にかける想いとは別もので…。
突然の衝撃
自分とつばさの関係は「ふつう」だ。親友に囃し立てられた大介の言葉に、予想外のショックを受けるつばさ。自分にとって大介が「特別」だったことに気づく。
あふれ出る想い
大介への気持ちに気づいたことで、つばさは彼への想いが止められなくなってしまう。
ついに告白…!
あふれ出た気持ちのままに、大介に想いを告げるつばさ。しかし野球に集中したいという大介にその想いは届かなかった。
好きになってよかった
ふられたことで大介と気まずくなったつばさだが、つばさが大事だと言ってくれた大介と「友情」を復活させる
☆夢に向かってがんばるつばさと大介。
そんなふたりのがんばりと、ゆっくりと進むふたりの関係の行方は!?
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