作品内容
耳の聴覚は、心と体に深く関わっているばかりか、人の生き方をも反映している。聴覚は、人生の縮図でもある。耳という聴覚器官は、単なる五感の一つではあっても、その影響力は人生をも支配する。そんな聴覚の驚くべき影響力を知るための方法の一つに、モーツァルト音律療法によるによるリスニングチェックがある。いわゆる耳鼻咽喉科で行う検査を応用し、さらなる多くの検査から得られた結果から、リスニングマップ(聴覚図)が出来上がる。このマップから、心理傾向、体調、生き方、人生観までを読み取ることができる。モーツァルト音律療法の特徴は、ただ単に聴覚を検査するだけではなく、聴覚の歪みを修正し改善する特殊なプログラムを有する。そのプログラムのトレーニングに使用されるのが、モーツァルトの音楽とリズムである。ポイントは、胎内回帰音となる8000?の音。そして聴覚トレーニングによる変化を確認するのが絵画表現。本書は、モーツァルト音律療法によるいくつかの症例を紹介しつつ、そこで表現された絵をもとに、心と聴覚の変化を詳細に分析した記録をまとめた貴重な書。聴覚による社会的な影響や関わり、人生にまで及ぶ問題を、聴覚の改善によって解決できる可能性を探った奥深い書。
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