作品内容
ご冗談でしょう? 須藤先生! 爆笑物理エッセー最新刊。
宇宙大のスケールで人生を考える「地球外思考」のススメ。
私は宇宙について考えることが本業である(こう書くとかなり怪しい人間と誤解されそうな気がする。また実際そう思われているふしもある)。それとは逆に宇宙スケールから地球を見てはどうだろう。実はその思考実験を通じて初めて地球の本質に迫りうることを実例とともに指摘したのが本書のタイトルを飾っている 「宇宙人の見る地球」である。この考察を通じて、宇宙比較文化論という新たな学問分野を開拓し、世に問うことができたのではないかと自負している。
30年来の持病である腰痛の考察から物理学の本質的な概念に至る「対称性の自発的破れ」は、日本全国3000万人とも言われる腰痛仲間に向けたスケールの大きい問題作である。後半には、「宇宙人の見る地球」の続編とも言える考察が展開されている。そのあたりも含めてじっくり読んでもらいたいものだ。
(「あとがき」より))
目次
不惑編
・P×I=1の法則の発見
・宇宙人の見る地球
・対称性の自発的破れ
・不ケータイという不見識
・0×∞≠0
・科学者の品格
・We are “the” Nobody
・つれづれなるまま――プリンストン雑感
天命編
・右下がりの時代を生きのびる
・ハッブルかルメートルか――宇宙膨張発見史をめぐる謎
・もうひとつの地球から眺める我が地球
・解き尽くせないからこそ面白い――宇宙原理と人間原理
・世界は法則に支配されている(のだろうか?)
・やっぱり長い後書き
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