作品内容
この牧場を、高値で買い取りたいですって? 冗談じゃないわ!亡き夫の宿敵グレイディの厚かましい申し出に、カレンは怒りで身を震わせながら、きっぱりと拒絶した。夫が憎んでいた男に売り渡すつもりなど毛頭ない。それなのに、彼は引き下がるどころか翌日から牧場にやってきて仕事を手伝いはじめた。いったいどういうつもりなの?カレンはいぶかったが、紳士的にふるまう彼と過ごすうちに、これまで誤解していたのではないかと思うようになっていた。だがすぐに、その判断が間違いだったと気づく。彼の瞳に映る欲望が、本当に手に入れたいものをはっきりと告げていたのだ。
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