作品内容
「ああっ……」一瞬、目の前で火花が飛び散ったと思った。激痛が、下腹部から背筋に駆け抜け、後頭部で稲妻が炸裂した。純子は、髪を振り乱し、腕に顔をこすりつけながら、獣の叫びを発していた。ペニスはアヌスを深々と貫いていた。肉の焼けただれる臭気が湯気と入り混じり、二人の鼻孔を襲いはじめた。「いっ……痛っ……い、兄さんっ……」純子は腰を引こうとした。その瞬間、いままで味わったことのない、鉛でも飲み込んだような重圧感を覚えていた。それは、激痛を通り過ぎた後の、切り裂かれるような被虐的な快感の波であった。裕介は、目尻を吊り上げ、腰を両手でしっかりと固定すると、下腹部を突き出した。
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