ハードすぎる凌辱小説といえば、必ず名前が挙がるのが難波京介の作品。「寡作」ながらすべて「佳作」。「マニアックに激しく嬲る」という、凌辱小説の醍醐味がつまっています。本作のヒロインは美しき姉妹、22歳のモデルと16歳の女子校生。姉・有美の「一瞬の隙」に食らいつく、飢えた狼たち。牝に堕ちるまで、凌辱夜は終わらない!……美姉妹を貪り、剥きつくす、本格凌辱小説をぜひご一読ください。 現在、フランス書院文庫の誘惑小説は、性描写が激しく、内容も比較的明るいものが多くなりました。今回ご紹介する鏡龍樹は、その流れとはまさに「真逆」。常にしっとりした雰囲気を漂わせ、落ち着いた雰囲気の作風を生み出し、官能小説ファンを魅了しつづけている巨匠です。『三人の美姉』で一貫してあふれ出しているのは「背徳感」&「禁忌感」!芳香に満ちた長姉の部屋。「禁断の関係」を目撃した次姉の家、2人の姉に複雑な気持ちを抱く三女の部屋。……本編のすべてに「緊張感」みなぎる、鏡龍樹の会心作といえましょう。。 |