• OFF
  • ON
シークレットモード
お前が壊れるまで愛したい…重くてサイコな執着愛!究極のヤンデレBL特集

攻めはいつだって受けへのクソデカ感情を持て余していてほしい今日このごろですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。今回はそんな中でも特に病み系の執着愛がじっくりと味わえる「ヤンデレ」な作品を集めてみました。受け攻め共に奈落に堕ちてしまう悲劇のストーリーは名作揃いで読み応えたっぷりですし、光の愛情パワーで迎えたハッピーエンドとは全人類が浴びるべき癒やしの力……! ひとクセもふたクセもある珠玉の8作品を、どうぞご賞味あれ。

  • 空

お前を俺の色に染めてやる。サイコ愛に追い詰められた心の行方は?

ポイント

技術は高いけれど無愛想なヘア・スタイリスト笑吉は、新たな同僚となった福介にケンカを売られながらも妙に懐かれてしまいます。
はらだ先生独特の緊張感を孕んだタッチで描きあげられているのは、光と影のように対照的な二人の関係と加速する福介の異様な執着愛。笑吉目線で読むと当初は福介がまるで言葉の通じない異星人のように感じられますが、やがて不安定に積み上がった日常が崩れ落ちる頃には、「自分の手で染める欲」を語る福介の気持ちがどこか解ることにも気付かされてしまうのです。
狂気の病み愛とエロスの物語であると同時に質の高い心理サスペンス劇であるこの作品は、結末を知った上で周回再読するところからがむしろ本編のはじまり。コマの片隅の何気ない描写に込められた情報に気づいた瞬間の戦慄を、ぜひとも味わってみてください。

 

傷付け壊して手に入れる。だって、貴方だけしかいらないから

ポイント

両親の再婚で義理の兄弟となった春樹と、10歳年下の光。極度の人見知りだった光は春樹だけを慕うようになり、やがて成長すると恋情と執着を抑えきれず義兄へ直接ぶつけてしまうようになります。
『ヤンデレ』という言葉を体現したような美しき弟の異常な欲望を身に刻まれ、恐怖のあまり逃げようとする春樹と、そんな彼からすべてを奪うことで追い詰め続ける光。痛々しく残酷な出来事はそのすべてが、物語にとってひとつの欠けがあっても成り立たない必然なのです。
自らの心と兄の心を殺した2人だけの壊れた世界で、光が最後に手に入れるものとは一体何なのか――。胸えぐられるような愛憎劇の結末を見届けるまで、どうしたって目が離せません。

 

閉じ込められて、忠実執事の腕の中。あの幸せな日々よもう一度……。

ポイント

没落した富豪の息子・譲は、生まれ育った屋敷を昔の世話係だった岩瀬が手に入れたと聞いて彼の元を訪れます。昔と同じ丁重な扱いで迎える岩瀬ですが、譲が金目の物を持って逃げようとした途端に豹変。手錠が出てきて不穏な空気と思ったら、ツンデレ坊ちゃま&彼にかしずく執事との甘々ソフト監禁生活が始まるのでした。
手足の自由は奪われたとはいえトロットロに甘やかされたのでは、そりゃあ荒んでいた譲のハートも思わずほだされてしまうというもの……!むしろ『ヤンデレ』なのは岩瀬だけではなく、過去の理想の自分ばかりを見ている岩瀬に対して、今の自分を見てほしいと感じる譲の方でもあるのかも。
そんな譲は『可憐で儚い岩瀬だけの王子様』と思わせてかーらーのー、痛快な後日譚が読める巻末描き下ろしが絶対必見!双方向ベクトルのクソデカ愛って、最高じゃないですか!?

 

闇の中でそれは始まる。秘められた愛憎が絡み合う螺旋!

ポイント

両親の再婚によって義理の家族となった兄と弟。険悪な仲にみえる2人だったが、弟の竹蔵は彼を冷たく見下す美しい兄の忍に恋していました。ある日ついに一時的に視力を失った兄を相手に一方的に想いを遂げたものの、そんな己を恥じて家を出た竹蔵。2人が再会した時、忍は思いも寄らない行動に出て……。
全編を通して漂う淫靡な殺伐愛の薫りと、綿密な伏線に圧倒されるばかり! 衝撃の結末の解釈を、誰かと語り合いたくてたまらなくなるのです。読者の数だけ物語の答えがあり、様々な解釈が生まれ続けることでこの物語はさらに艷やかに完成していくのかも。
読み返すたびに新たな爪痕が心に残る――こんな贅沢で危うくて豊かな体験が、人生には時として必要なのでは。そう思わずにはいられません。

 

束縛と支配。依存と救い。愛しているから壊してほしい……!

ポイント

ゲイである自分を理解してくれた親友有馬の死から立ち直れないままの和泉。先輩の蛍介の優しい言葉に触れ再び分かりあえる相手に出会えたはずだったのに、次第に変化する蛍介の態度に違和感を覚えるようになり――。
『同性愛を否定しないけれど話を聞いてくれるだけ』だった有馬に依存し続ける和泉と、常軌を逸した執着で和泉を支配しようとする蛍介。彼の情動がエスカレートし続けるなかで、心の空白を抱えた同士のヒリついた関係は一体どこへ行き着くのでしょうか。
紆余曲折とドラマチックな展開の果ては、どうしたってこの2人でなければたどり着けなかった境地そのもの。傷付きながらも懸命に立ち上がろうとする和泉の真っ直ぐさを、全力で推して励ましたくなるのです。

 

暴走する独占欲! どこまで堕ちたって、俺がいないとダメだろう?

ポイント

学園のキングと呼ばれる理人の幼馴染の大我は幼い頃から理人を一途に慕い彼の腰巾着として立ち回るものの、ある日理人の機嫌を損ねて立場が一変。理人自らによる性的暴行を含んだリンチに遭い、イジメで追い詰められてしまいます。心身ともにボロボロになる大我を見て、うっとりと夢見心地になる理人の真意は何処にあるのか――。
倫理的な危うさと精神にくる生々しい描写が『ガチ』の領域な作品。理人と大我どちらもがヒビ割れ壊れかけた心を抱えているがゆえに、どうしようもなく惹かれ合い、何処にも逃げ場がないのです。
末期の共依存愛の結末は、きっとこれ以上の幸福はないだろうと心に刺さる最強のメリーバッドエンド。甘い毒に満ちて閉じきった世界の行く末を見届けてみて。

 

美貌の兄の欲に呑まれて――家族という檻が壊れ本能が目覚める

ポイント

吉原理恵子の人気小説を原作としたコミカライズ。父の不倫で家庭が見る間に崩壊し心砕けるような悲劇が続く中、四人きょうだいの一人・尚人は酔って帰った兄の雅紀に襲われてしまいます。
超イケメンで何でも出来る自慢の兄の無体な仕打ちに怯え傷付きながらも、その日から雅紀が与えてくる優しい愛撫に変化する尚人の心と身体。完璧な兄に見えた雅紀は尚人に実はずっと依存していた一方で、清潔感溢れる優等生のはずの尚人は雅紀が触れた身体の欲を抑えきれなくなり……血の繋がった兄弟のギャップ萌えというスキの無い布陣!天才かよ、ありがとうございます!
情と愛欲が絡み合う家族の人間ドラマと美麗な絵柄がマッチして、原作同様に続きが気になりすぎる作品なのです。

 

最強マネは光のヤンデレ!? 無限のキャパで受け止めろ熱烈愛♡

ポイント

イケメン俳優の龍二は過激なファンから彼を救った男・蔭場を自分のマネージャーへと大抜擢。謎多き男でありながら有能な彼をますます信頼するようになる龍二ですが、陰場は龍二に対して次第に今までのストーカーを軽々と上回る、異次元レベルの執着を見せるようになります。気付けば同居に持ち込まれ、やがてベッドも共にする関係になりますが、陰場にはまだ何か隠し事があるようで……?
超しごできスパダリで長身イケメンという好物件でありながら、ドン引きレベルの溺愛で暴走しまくる蔭場もかなりどうかしているのですが、むしろ激ヤバなのはそんな陰場に適宜ツッコミを入れつつも、ギガ級の包容力とエロスで受け止めてしまう龍二の懐のデカさ!
やはり受けの愛……受けの愛は世界のすべてを解決する……!

 
オトクな情報&おススメ情報はメルマガ&LINEでチェック

ページの先頭へ