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2014.11.10発行
勝手に読書
vol,18
Special Interview
鈴木央
自国に迫りくる危機を憂う王女、大逆を犯した罪人として追われる伝説の騎士団、世界を揺るがす秘密――血沸き肉躍る壮大な物語が読者を魅了する『七つの大罪』。ワクワクする作品世界はどのように生まれたのか。鈴木央先生にお聞きしました！
Profile
すずき・なかば／2月8日生まれ。福島県出身。1994年に「Revenge」で集英社『週刊少年ジャンプ』の新人漫画賞であるホップ☆ステップ賞を受賞しデビュー。代表作に『ライジングインパクト』『金剛番長』など。現在、講談社『週刊少年マガジン』にて『七つの大罪』を連載中。
▲それぞれが罪を背負い、超常的な能力を有している〈七つの大罪〉の面々。専用の神器を使えばさらなる実力発揮のはずが!?
- ――〈七つの大罪〉という集団のなかでも特に動かしやすいキャラクターは誰ですか？ また、それはなぜだと思われますか？
- 鈴木 ホークとバンです。なぜなら、このふたりは本能の赴くまま行動するからです(笑)。
- ――反対に、動かしにくいキャラクターは誰ですか？
- 鈴木 ギルサンダーです。私の苦手なタイプだからでしょうか。
- ――全キャラクターのなかで、もっと活躍の機会を与えたいと思われるキャラクターは誰ですか？
- 鈴木 ……ジェリコとギーラ……かな？
- ――メリオダスをはじめキャラクターの心情を描くにあたって、特に気をつけているのはどんなところですか？
- 鈴木 メリオダスだけは、心情を決して描かないよう気をつけています。彼はいちばんミステリアスな男なので。
▲身体に紋様が浮かびあがり、力が暴走することもあるメリオダス。彼にはまだまだ隠された秘密や過去がありそうで…。
- ――読者から反響が大きかったエピソードを教えてください。
- 鈴木 〈大罪〉の過去編（今のところバンとキング）、王国編でのギルサンダーのエピソードでしょうか。
- ――読者からの感想で特に印象深かったものがありましたら教えてください。
- 鈴木 「ディアンヌとエリザベスが女子から見てもかわいいです」というものですかね。正直、自分で描く女の子は僕は好みであっても、他人から見て、果たして本当にかわいく見えるかどうかはわからないので、その反応に驚き、うれしく思いました。
- ――この作品を描くときにもっとも楽しさを感じるのはどんなところでしょうか。
- 鈴木 どうでもいい〈大罪〉同士のやりとりのシーン、それとバトルです。単純に、バトルは昔から描くのが好きです。
- ――これまで少年誌を中心に活躍されていますが、掲載誌が少年誌ということで執筆の際意識していることがありましたら教えてください。
- 鈴木 子供から大人まで読めるのが少年マンガだと思っているので、キャラやエピソードの塩梅をいちばん気遣っています。それと、毎週毎週の密度でしょうか。なるべく濃くなるよう努めています。
- ――今後作中で描いてみたいエピソードやネタを少しだけ教えてください。
- 鈴木 いろいろありすぎて困っています。とりあえず、残る〈大罪〉の過去も描いていきます。
- ――今後の見どころをぜひ教えてください。
- 鈴木 〈七つの大罪〉メンバーに大変なことが起きます!!
©鈴木央／講談社