2014.10.01発行
勝手に読書
vol,17
お互い顔も知らずに結婚することになったニケとリビ。まだ子どもながら深謀遠慮で国を治めるリビと、まっすぐで優しい心の持ち主であるニケ。最初は反発し合ったふたりだったが、時間とともにふたりの関係にも変化が…。
ニケ(ニケ・ルメルシエ)
雨の公国の第4公女で、空から雨を降らすことができる力を持つ。堅苦しいしきたりなどは苦手で、自分が信じた道を突き進む猪突猛進タイプ。
リビ(リヴィウス1世)
晴れの大国を治める太陽王。異民族であったことから宮廷内で地位の低かった母を暗殺されたのち、実力で現在の地位にのし上がる。敵に容赦しない苛烈な一面も。
姉妹4人で行われた恨みっこなしのジャンケン勝負に見事敗れ、晴れの大国に嫁ぐことになったニケ。言葉どおり、好きで嫁に来たわけではないんである。
ニケの生まれや育ちを揶揄し、蔑む者たちを見過ごさないリビ。傲岸不遜な性格だが、きっちりニケのことも守っているあたり、賢王の素質充分なのでは。
術者として実は強大な力を持っているニケ。世界の情勢を左右しかねないその力が利用されることを心配するニケの母親にリビが一言。うん、もう立派な夫です(結婚前だけど)。
リビとニケが暮らす、豊かな晴れの大国、ニケの生国である雨の公国以外にも、特色ある国がいくつも存在するこの世界。リビとニケ含め、どの国の人々も、みな個性的でなかなか強烈な性格をお持ちのようで…。
バルドことバルドウィン・シシル・イフリキアは、先王の末の実弟でリビの叔父。リビが即位した際、宰相を務めていたが、突如出奔。美麗な容貌でモテモテのクセ者。
湖の王国の第一王女であるルナことアマルナ・ルイラサエル。幼い頃からリビのことが好きだったため、ニケとの政略結婚に納得がいかず、晴れの大国に乗り込んでくるが!?
雷帝こと砂の皇国の皇太子イラーダ・キ・アーク。実利主義で排他的かつ自尊心が高く、大切なものを傷つけられれば全力で報復する。実は妹思いの優しい兄。
ルナの結婚相手に選ばれたのは、湖の王国と隣り合う自由自治州の実力者のひとり、フォルティス公。男女年齢に見境がなく、色魔とも噂される人物なのだが…。
いつしか惹かれ合うようになったニケとリビ。年齢、身長、性格…違いはたくさんあるけれど、お互いになくてはならない存在に。自分の気持ちも相手の気持ちもわかっているので甘々でラブラブなんだけど、意外とじれったい関係のふたりなのです。
素直じゃないリビの優しさに気づきはじめたニケ。寝顔を眺めていたら、実は起きていたリビに「チューするまで起きない」なんて言われて…。翻弄されてますぞ、お姉様!
次第にニケは、リビを単なる政略結婚の相手ではなく、『好きな人』として見るように。リビはとっくにニケにドキドキしっぱなしだったようですが(笑)。
ニケが砂の皇国を訪れていたために、ずっと離ればなれだったふたり。へそを曲げてしまったリビに、これがニケの精一杯。でも、素直にがんばりました。
ルナのために男装したニケの手をとって口づけるリビ。しれっとこういうことができてしまうなんて末恐ろしい(笑)。ニケはドキドキさせられっぱなしになるのでは?
☆ニケとリビの恋の行方は? ニケの力の秘密とは?
晴れの大国が治める世界の情勢はどう変化するのか?
まだまだ見逃せない展開が続く『それでも世界は美しい』は、
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