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2014.05.01発行

勝手に読書

vol,12

勝手に読書伝説

Dr.DMAT ~瓦礫の下のヒポクラテス~

Story & Perfect guide

Story

病院内では頼りないと批判も受けるが、患者からは信頼の厚い内科医・八雲響。子どもの頃に海外で大地震に遭遇し、両親を失ったことがトラウマになり、血が苦手な響だったが、院長により強制的に災害派遣医療チーム、通称DMATの隊員にさせられてしまう。壮絶な現場に怯え、戸惑うばかりの響だったが――!?

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SATとNPS

1995年に起きた阪神・淡路大震災では、初期医療体制が整っていれば避けられた災害死が多数あったとされ、それを教訓に、災害現場でいち早く救命医療を提供することを目的に、災害医療派遣チーム、通称DMATが2004年、全国に先駆け東京で発足。翌年、厚生労働省により日本DMATが発足した。『Dr.DMAT ~瓦礫の下のヒポクラテス~』は東京DMATをモデルにしている。医師、看護師、ロジスティックス(後方支援を担当する、医師・看護師以外の医療職及び事務職員)でチームを構成。

Dr.DMAT ~瓦礫の下のヒポクラテス~

▲響は現場での経験と日頃の研鑚から指折りのDMAT隊員に。

▼現場で医療資器材が不足した際、その場にあるものから代用品を作り、治療を行うインプロビゼーション(即興医療)。響は類稀な才能を発揮。

Dr.DMAT ~瓦礫の下のヒポクラテス~

トリアージ とは

Dr.DMAT ~瓦礫の下のヒポクラテス~

多数の傷病者が発生した事故や災害医療の現場で、傷病者を重症度と緊急性で分別し、治療の優先度を判定すること。一般的に傷病者の右手首に判定結果を示すトリアージタッグをつける。タッグには、緑・黄・赤・黒の4色のマーカーがついており、不要な色の部分を切り取り、残った先端の色で状態を表す。可能な限り何回も繰り返し行うことが奨励されている。

緑(カテゴリーⅢ/保留群)
緊急の処置や搬送が必要でないもの。
黄(カテゴリーⅡ/待機的治療群)
すぐに生命に関わるような重篤な状態ではないが、早期に処置が必要なもの。
赤(カテゴリーⅠ/最優先治療群)
生命に関わる重篤な状態で、一刻も早い処置を必要とし、処置により救命の可能性があるもの。
黒(カテゴリー0/死亡群)
死亡、または生命に関わる重篤な状態で現況では救命の可能性が著しく低いもの。原則、搬送・救命措置は行われない。

葛藤と覚悟

Dr.DMAT ~瓦礫の下のヒポクラテス~

とりの医師として“命を繋ぐ”ために災害現場に赴く響。DMATが駆けつけたからこそ救えた命もあるが、どんなにがんばっても救えない命もある。苛酷で厳しい現実。それでも、ひとりでも多く救いたい、命を繋げたい。その思いがあるからこそ、歩み続ける響だったが、自分の無力さに挫けそうになるときもある。それでも、苦しい葛藤をくり返しながら、また歩き始めるのだ。――『人の命を救いたい』そう願って医者を志した己の信念に従って。

災害現場では、医療従事者は自分と現場の安全を確認し、生存者の安全を考慮するのが鉄則。二次災害を防ぐため、時には患者を置き去りにせざるを得ないときも。

Dr.DMAT ~瓦礫の下のヒポクラテス~

▲大怪我を負った母親に子の治療を請われても、トリアージで黒と判定された子には原則治療は行わない。

▼災害現場での医療は、恵まれた施設でのそれとは程遠いほど物資も足りなければ状況も厳しい。それでも瓦礫の下に救える命があるなら向かう。それがDMAT。

Dr.DMAT ~瓦礫の下のヒポクラテス~

どうなる!?

『Dr.DMAT ~瓦礫の下のヒポクラテス~』はひかりTVブックで以下続刊――

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Dr.DMAT ~瓦礫の下のヒポクラテス~ コミックス情報

  • Dr.DMAT ~瓦礫の下のヒポクラテス~(1)を読む
  • Dr.DMAT ~瓦礫の下のヒポクラテス~(2)を読む
  • Dr.DMAT ~瓦礫の下のヒポクラテス~(3)を読む
  • Dr.DMAT ~瓦礫の下のヒポクラテス~(4)を読む
  • Dr.DMAT ~瓦礫の下のヒポクラテス~(5)を読む
  • Dr.DMAT ~瓦礫の下のヒポクラテス~(6)を読む

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©髙野洋・菊地昭夫/集英社

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