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2014.1.8発行

勝手に読書

vol,8

勝手に読書伝説

GANTZ

Special Interview

奥浩哉

昨年夏に自身最長連載となった「GANTZ」に終止符を打った奥浩哉先生。TVアニメ化、実写映画化もされ、コミックファンだけでなく多くの人を魅了した作品は、圧巻の展開で最後まで読者を夢中にさせてくれました。そんな奥先生に連載を終えた今だからこそ語れる心境をお聞きしました。

Profile

おく・ひろや/福岡県出身/1988年に「変」で第19回青年漫画大賞準入選し、デビュー。2000年より『週刊ヤングジャンプ』(集英社)で連載を開始したSFコミック『GANTZ』は、シリーズ累計2000万部を突破する大ヒットに。『イブニング』(講談社)にて1月より新連載開始。

思った通り終わらせられたことは幸せでした

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※1

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――『GANTZ』最終回が掲載され、完結を迎えられてから半年ほど経ちました。先生の近況を教えてください。
奥 イブニングの連載の4話目を描いています。
――最終回を描き終えたときはどんな心境でしたか?
奥 こんなに自由に連載出来てラッキーだったなと感無量な感じでした。
――これまでの作品を終わらせたときと、お気持ちに違いはありましたか? あるとしたらそれはどんな違いでしたでしょうか。
奥 一番長い連載ですし、思った通り終わらせられたことは幸せでした。
――最終回の具体的なビジョンはいつ頃、どんな風に浮かびましたか。
奥 カタストロフィを思いついた時、好きな映画やアニメの要素を入れつつやろうと思いました。
――最終回を描く際にもっとも力が入ったのはどんなところでしたか?
奥 玄野と敵星人の英雄との闘いです。

※1 敵星人の英雄、イヴァ・グーンド。軍神と呼ばれ、巨人たちの中では知らぬ者はいないほどの兵士と人類の存亡をかけ、闘うことになった玄野。かつて玄野がイヴァの弟を殲滅したことから、玄野は仇と見なされていた。

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※2

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――結末までの流れがご自身の中で固まったのはいつ頃でしたか?
奥 カタストロフィの途中くらいですかね。
――最終章に入ってから、執筆に際してそれまでと意識が変わった点などはありましたか?
奥 特に変わりませんでしたね。
――終盤、“異星人の英雄”と玄野との戦いを描く際に、心情的に意識していたことはありますか?
奥 圧倒的逆境をモノともしない玄野の迷わない心ですかね。

※2 どんな闘いのさなかでも、玄野を強く突き動かしてきたのは、生き残るのだという強い気持ち。それはどんな窮地に陥っても変わらない。生きて、生きて、多恵のもとに帰る。それこそが玄野の確かな真実。

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※3

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――また、作画上意識していたことはありますか?
奥 できる限り本当に起こっているかのような臨場感を出すことに専念しました。
――玄野と英雄との戦いの際、映像を通してそれを目撃、見守る人々が描かれると共に、インターネット掲示板を通して玄野の戦いが揶揄されるシーンが何度も挟まれていました。玄野の戦いだけに焦点を絞らず描くことにしたのはなぜですか?
奥 現実とリンクさせた方がスケール感が出るからです。
――玄野と英雄との戦いでもっとも力が入ったのはどんな場面(どんなこと)でしたか?
奥 決着のシーンです。

※3 玄野が自分との闘いに負けたら、地球に侵攻しようとしていた母船を自爆させ、地球に落下させるという敵星人の英雄・イヴァ。全世界が注視する中、必死に闘う玄野をそれぞれの思いを抱えて人々は見守っていた。

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『GANTZ』は思う存分遊んだ感じ

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