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2013.11.30発行

勝手に読書

vol,7

勝手に読書伝説

ましろのおと

Story & Perfect guide

Story

津軽三味線の世界で名人と謳われた祖父の松吾郎を亡くし、自身が弾くべき音を見失ってしまった少年・澤村雪は、津軽三味線を背負い、ひとり青森を後にする。空っぽになった自分を埋めてくれる何かを求め、東京で自らの音を探し始める雪。そんな中、放埓な母・梅子の急襲を受け、下町の高校へ編入させられた雪は、周囲に流されるまま津軽三味線愛好会に入部するが…。

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主人公・澤村雪

主人公・澤村雪(さわむら・せつ)

3歳年上の兄と共に、津軽三味線の名人で祖父の松吾郎に育てられた16歳の少年。自身も祖父譲りの才能を持つが、競い合うことに興味がなく、気が向かなければ弾かないワガママな奏者。おっとりした性格で、津軽三味線以外には無関心。

津軽三味線とは…

津軽三味線

盲目の旅芸人たちによって、津軽地方(青森県西部)の厳しい風土と歴史の中で生まれた、太棹(ふとざお)の三味線。もとは民謡の伴奏用楽器だったが、現在は独奏や合奏にも用いられている。撥(ばち)を叩きつけるように弾く豪快な奏法や力強いリズム、華麗かつ繊細な旋律で聴衆を魅了する。

ましろのおとココにしびれる

雪の変化

雪の変化

青森時代、他人への関心が薄くひとりの友人もいなかった雪。ところが、東京の人々は彼を放っておいてはくれない。空っぽだった雪に三味線を弾く楽しさを思い出させてくれた女性・ユナや、喜びと悔しさを分かち合った津軽三味線愛好会の仲間、芸人としての覚悟を教えてくれる民謡居酒屋の先輩。ひとつひとつの出会いが、雪の世界を広げていく。

心震わせる演奏

心震わせる演奏

気まぐれ故に振り幅が広く表情豊かな演奏をする雪に対し、濁りなく凜と鳴り響く鐘のような音色の神木清流。情熱的な演奏で聴く者の心を昂揚させ、雪に奏者としての欲を抱かせた田沼総一など、奏者によって奏でる音はさまざま。しかし、飛び散る汗と共に描かれる彼らの演奏は、どれもが読む者の心を震わせ、読者を聴衆に変える力を持っている。

澤村松吾郎という壁

澤村松吾郎という壁

生涯愛弟子を取らず、表舞台に立つこともしなかった澤村松吾郎は、津軽三味線の世界でも知る人ぞ知る名人だった。その側で彼の音を聴いて育った雪は「じっちゃの音になりたい」と願い、周囲にはそれを求める者もいる。けれど、それは“雪の音”ではない。松吾郎の音に捕らわれた雪が自らの殻を打ち破ったそのとき、雪の魂の音が鳴り響く――!

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©羅川真里茂/講談社

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