生き別れていたモモの母親が登場し、過去が明らかに。予想はしておりましたが、なんて重くて悲しくて痛い…。モモ自身も新たに知った事実にやり切れない想いを抱えますが、どんな時でも寄り添い、包み込んでくれる八田ちゃん。涙が出ます！八田ちゃんの愛の大きさ、ハンパない!! 2人の幸せをいつまでも祈らずにはいられません♥

前作で紆余曲折を経て、正式にお付合いした直規とトモのその後のお話。もうね、“あまい！”の一言に尽きます。大学生だったトモも社会人になり、若干すれ違いもありますが、そこまで大きな危機もなく2人の順調な関係が伺えます。ひたすらいちゃラブを堪能したい時にはたまらない！まさに、ロイヤルバニラ級のあまさに酔います♪

攻めのコマは個性的な人物が出てくる碗先生作品の中でも、１、２を争う変態と言っていいくらい、どこを切り取っても笑えます！常識って何だろう…これが新人類というものなんでしょうか？ただ、どんなに変態でも、先輩に対する愛情にブレはないんですよね。見た目も価値観も180度違う2人の姿は、ブッ飛びつつも微笑ましい！

体育会系でガタイのいい新入社員くんと細身で美形の先輩のお話。もうね、紙版の裏帯にあった“ドMの本能がいま花開く”が全てを物語っています。あとね、実は先輩にはメス扱いを受けた過去があり、ある刺青が彫ってあるという設定に、妄想の源泉が崩壊です!! 改めて、SMって愛あればこその奉仕精神に尽きるんだなと実感しました。

2話の短編と4話のオムニバスがまとまった1作。どの作品も骨組みがしっかりとしていて読み応えがあり、優しくも切なく胸を締めつけられます。特に表題作は登場人物が映画宣伝マンということもあり、2人の関係や感情の動きが作中で手がける作品と重なり、なんともドラマティック♪ 独特な世界観と繊細な余韻に浸ってください。

元カレとの再会から、今カレがいるのにカラダの関係を繰り返してしまう受け。これだけを切り取ると単なる浮気モノですが、納得のいかない別れ方に、ずっと元カレの事を引きずっていていた受けの葛藤や気持ちの揺れが無理なくストンと伝わってきて、“う～ん、それならしょうがないのかなぁ”なんてしみじみ。やはり人間とは理性より本能の生き物!?

10年振りの再会で経験豊富になっている受けに嫉妬し、つい乱暴に関係を持ってしまう攻め。受けは受けで気持ち的にはずっと一途ゆえ「側にいられるなら」と、この関係を良しとし…。う～ん、これぞ切な系こじらせ愛！“さっさと素直になれ！”と言いたくなるほど歯がゆい。でも、この“大人の純愛”によくあるムズムズ感、たまりません!!

同期でライバル、でも恋愛的な意味でも意識し合ってるという王道設定！しかも片方は、有能でモテモテなのに30代で未だDTをこじらせてるって…(笑)。さすが巴里子先生、コミカルな要素を挿し込みつつ、でも互いを尊敬する気持ちや恋愛ならではの切なさといった感情の動きもとても丁寧。こういう大人の不器用な恋って萌ぇますね♥

ゲイビ男優とマジメ大学生のラブコメディ。いつもは流されやすく貞操観念もゆるゆるで受けなのに、アホなくらい素直な大学生くんと一緒にいると攻めになるという━━これはもう愛情以外の何ものでもない！そんな“アナタだけ特別”感が、最高に悶えます♪キャラの表情もとっても豊かだし、ポジティブで愛に溢れた１作です。

クールで一途×普段はアホで騒がしいけどEDで悩む大学生同士の明るいエロコメディ。名前が「犬飼」「根古」だったり(根古くんはもちろん立ち位置も…ね♥)、2人のキャラが真逆だったりと、正反対の2人がわちゃわちゃしながらも近づいていくサマが、とっても可愛くてキュン♪ Hはけっこう濃い目なのに、読後感はほのぼのです。