まるで単館系映画を観ているよう！ヤクザ系なのに淡々とした静かな空気を纏っているんですが、その中にも激情やゾクッと感があり、逆にそれが怖さを煽る……。読み返す度にじわじわと沁みる作品です。優等生でSな畑中くんの、人生をかけた一途っぷり(少々病み入ってる)が個人的には精神的ドMと感じます♪

ストーリーももちろん巧みですが、一番のツボは何と言ってもキャラ。特に攻めの“のの”がオモシロすぎます。プレゼントにロケットペンダント、恋人で俳優の基が出ている映画の半券列番号で恋人の名前を作る、極めつけはDVDを観ながらの“ひとりモトキナイト”(笑）。ののと基の相思相愛っぷりにキュン死に確定です。

どれも“はらだ節”がきいた病み系作品満載な絶品揃いなのですが、個人的には文学的な匂いが漂う『ピアスホール』と、女子目線の『わたしたちはバイプレイヤー』がお気に入りです。特に『わたしたち～』は一瞬“え、ポジでは？”と思いきや、ラストでズドーンと落されました。もうね、はらだ先生の才能に脱帽です。

『ヘンアイ』の表題作カプや同録の“メシア”の続編、そして今回の表紙にもなっている博士と助手の触手話(その発想はありませんでした、はらだ先生)と、どれも笑える！突き抜けてる！エロも充実だし、全方位でオモシロいです!! 単行本の帯にも書いてありましたが、ホント“アホエロ”で読後感が清々しすぎます。

クールな俺様後輩×ちょっぴり鈍感な先輩という王道設定。しかも先輩が背負った借金を後輩が肩代わりする代償が“身体で返せ”ってやつですよ。そしてなんだかんだと先輩の世話を焼く後輩くん…。うん、やっぱり王道ってイイ。素直に萌ぇます。猫田先生ならではのちょっとひねったラストもほっこり♥

『好意を持つ者に性的興奮を誘発させるフェロモン症』って、設定から神ってます。しかもエンゾウ先生が『麗人』のキャッチコピーから“ヤバイくらいにアダルト＝アへ顔”と導き出した成果が200％発揮されているんです。特に白目アへ顔のインパクトたるや!! 同録の執着幼馴染カプ話も、いい感じに歪んでいて◎♪

新人マンガ家×敏腕編集者の組合せは王道ですが、その編集者がド変態というところにキュンときます！ゴミを見るような目で見つめられると勃起するって(笑）。しかもノンケの攻めがいざ本気になったら「恋愛感情は持ってない」と突き放す、ドMなのにドSっぷり。色気たっぷりの個性派キャラに悶えます！

釣りが好きなAVスカウトマンが、釣り上げたのは女装男子くん。しかもヤれると思っていたら逆にヤられちゃった(笑）。流され侍だった受けが、体をはった女装男子くんに釣られるまでの変化がもどかしくも味わい深い！タイトル含め“釣り”に絡んだネタが効果的に張り巡らされているのも巧みで面白いです♪

兄が側にいないと不眠症になる弟と、そんな弟によこしまな感情を抱いている兄。ブラコンの域を超えたこの歪んだ共依存関係、たまりません！弟くんの「とりあえず兄弟やめよっか」ってセリフ、ぞくぞくきますね。軽い口調なのに、黒ベタ吹き出しって…怖～い♥まぁ2人が幸せならいいんじゃないでしょうか。

『くさかんむりに化けると書いて』で同時収録されてた俺様ホスト・新夫×キモかわ売れっ子小説家・新妻の続編。個人的には『くさかんむり～』のメインカプより好きだったので嬉しいっ。もうね、ひたすらに甘いっ！甘すぎます!! 何だかんだ言いつつ、新妻にメロメロにハマっている新夫に、ニヤニヤが止まりません。

昔見た戦隊ヒーローショーで目覚めた着衣フェチの攻め。コスプレサークルの衣装担当になった受けが服飾部の攻めに衣装制作の依頼にきて、高額な制作費を無償にする見返りに全身タイツを着せてベタベタと触りまくるって…なんて変態さん(笑）。高スペックなのに残念イケメンの攻めに終始ニヤついちゃいます。

DK同士の、まさに青春モノです。しかも片や典型的なクラスの人気者(もちろん女子にもモテる)、片や女子が苦手なメガネ男子という、一見正反対の2人が惹かれ合うという王道系。もうね、カワイイ！お互い“大好き”が溢れてます。青春モノならではのキラキラ感が眩しくて、心がほくほく癒されます。

クールな白衣美人がデレたら、そりゃあノンケMRもイチコロでしょう。しかもHの時、エロカワイイ(個人的には描き下ろしにあったお医者さんコスプレHが一番エロかった)って…どんだけ～！白衣美人の元カレがエリート医師で自分勝手なタイプというのも、いい感じのモヤッと感。安定の“おわるクオリティ”です。

本命かセフレかで揺れる３Pモノ。恋愛感情を抜いたとしても、どちらも親友でかけがえのない存在のため複雑な想いが交錯し、最後までどちらを選ぶのかハラハラドキドキです。いや～、この引っ張り具合、絶妙！これが初コミックとは思えません。ムチッとした筋肉も、ガチムチ好きにはたまりませんね～。

猫憑きで、親族以外運命の相手にしか耳＆しっぽが見えないって…ちょ、何ですかその設定。そこに毛皮もふり不足のイケノンケがって…ちょ、フラグアゲアゲじゃないですか!? 受けくんは猫憑きなだけあってツンデレ度もSoキュートだし、発情期のエロエロ(攻めくんのSっ気まで引き出しちゃう♥)も萌ぇ！

明治作品の中でここまでほのぼのとした作品があっていいんでしょうか(笑)!? 『地獄行きバス』の修×カンちゃんの続編ですが、ラブ度がさらにupしていて微笑ましい！2人の日常がいちゃいちゃと綴られていて(もちろんエッチも充実♪)愛情に溢れています。2人の関係の深化に、顔が緩んじゃいますよ。

受けのコーちゃんの、“社会人としてどうなの？”というべき暴挙の数々がウケます。ツンデレもここまでいくと鬼畜かも。でも、それだけ攻めの大津のことが好きだし、大津もなんやかや喜んでいるので、ま、いっか(笑）。エロもガッツリと、そして若干“こ、これは…(爆)”というプレイ＆セリフ満載でツボります★

やりチンクズ(もちろんイケメン)×ビッチクズのWクズって…(笑）。もう、出会いからしてクズですよねぇ。お互い別の人と来た旅先で…って。しかも場所は温泉宿によくあるマッサージチェア。公共の場ですよ、お2人さん！でも、そんな2人が徐々にぐずぐずと本気になっていく過程がカワイくてにんまりです。