作品内容
「……世間のことなど知らない。俺は君を抱きたい」自然豊かな小国の王女・リゼットは、突然悪名高い隣国の殺戮皇帝・ストラディオへ嫁ぐことになった。幼少期に出会った初恋の彼は、優しく温かい笑顔が似合う人――記憶と噂が一致せず怯える彼女であったが、その裏腹に、天下の皇帝は十数年越しの激重感情によって言葉が足りないだけだった。そんなこととは知らない彼女は、側妃を持たない彼を不思議に思いながら、毎日抗うすべもなく快楽に溺れ続けていた――ところで、愛のないはずの政略結婚にしては閨の頻度が多くないですか!?「(笑顔が見たいから儀礼的な)挨拶はいい」「(大好きだから)抱かせろ」不器用すぎる皇帝の心の声は、はたしてリゼットに届くのか……。
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