作品内容
しょせん、妊娠したから結婚しただけ。
私は妻より、家政婦がふさわしい女。
ルイーズは、突然会社に現れたジャコモを見て驚いた。
別居中の夫がなぜここに? 離婚の手続きをする気になったとか?
イタリア人富豪のジャコモは事故で1年分の記憶を失ってしまい、
その時期に自分が結婚していたと知って、妻に会いに来たという。
記憶を取り戻す手助けを頼まれ、ルイーズは迷った。
二人はたしかに誰よりも惹かれ合い、夫婦の誓いを立てた。
でも結婚後、なぜか急に冷たくなった夫を思い出すのは今でもつらい。
ずたずたにされた心を守りたくて、彼女は条件を出した。
「それなら妻としてでなく、家政婦としてでお願い」と。
+ 続きを読む