作品内容
柳田国男の高弟として民俗学、国文学史上「折口学」と呼ばれる独自の研究を築き上げ、歌人としても活躍した折口信夫。初期から晩年までの200作品以上を収録した折口信夫全集の決定版です。
■目次
愛護若/新しい国語教育の方角/石の信仰とさえの神と/市村羽左衛門論/稲むらの蔭にて/歌の円寂する時/歌の話/『絵はがき』評/延若礼讃/江戸歌舞妓の外輪に沿うて/お岩と与茂七/鸚鵡小町/翁の発生/沖縄舞踊に見る三要素/沖縄を憶ふ/筬の音――わが幼時の記憶――/お伽草子の一考察/鬼の話/鬼を追い払う夜/折口といふ名字/街衢の戦死者/餓鬼阿弥蘇生譚/小栗外伝(餓鬼阿弥蘇生譚の二) 魂と姿との関係/小栗判官論の計画 「餓鬼阿弥蘇生譚」終篇/神楽記/神楽(その一)/神楽(その二)/『かげろふの日記』解説/春日若宮御祭の研究/語部と叙事詩と/戞々たり 車上の優人/河童の話/合邦と新三/門松のはなし/歌舞妓芝居後ありや/歌舞伎とをどり/神賑ひ一般/感謝すべき新東京年中行事/菊五郎の科学性/貴種誕生と産湯の信仰と/義太夫と三味線/狐の田舎わたらひ/鏡花との一夕/偶人信仰の民俗化並びに伝説化せる道/草相撲の話/草双紙と講釈の世界/組踊り以前/組踊りの話/黒川能・観点の置き所/鶏鳴と神楽と/芸能民習/芸の壮大さ/芸の有為転変相/形容詞の論/言語の用語例の推移/好悪の論/古歌新釈/国語と民俗学/国文學の発生(第一稿)呪言と叙事詩と/国文学の発生(第二稿)/国文學の発生(第三稿)まれびとの意義/国文学の発生(第四稿)唱導的方面を中心として/古語復活論/古代研究 追ひ書き/古代人の思考の基礎/古代生活に見えた恋愛/古代生活の研究/古代中世言語論/古代に於ける言語伝承の推移/古代民謡の研究/ごろつきの話/最古日本の女性生活の根柢/最低の古典/桟敷の古い形/雑感/三郷巷談/芝居の話/地唄/詩語としての日本語/獅子舞と石橋/「しじま」から「こととひ」へ/死者の書/死者の書――初稿版――/死者の書 続篇(草稿)/辞書/自然女人とかぶき女/実悪役者を望む/実川延若讃/詩と散文との間を行く発想法/信太妻の話/芝居に出た名残星月夜/芝居見の芝居知らず/熟語構成法から観察した語根論の断簡/呪詞及び祝詞/正直正太夫に期待す/小説の予言者/唱導文学/唱導文芸序説/叙景詩の発生/信州新野の雪祭り/神道に現れた民族論理/神道の新しい方向/神道の史的価値/身毒丸/水中の友/涼み芝居と怪談/生活の古典化に努められた先生/宗十郎を悼む/相聞の発達/「さうや さかいに」/芝居見の芝居知らず/田遊び祭りの概念/だいがくの研究/大嘗祭の本義/鷹狩りと操り芝居と/高御座/薪能と呪師走の翁/橘曙覧/橘曙覧評伝/鶴が音/たなばたと盆祭りと/玉手御前の恋/短歌の口語的発想/短歌本質成立の時代/短歌様式の発生に絡んだある疑念/辻の立ち咄/鶴屋団十郎/手習鑑見物記/手習鑑雑談/手習鑑評判記/同胞沖縄の芸能の為に/東北民謡の旅から/「とこよ」と「まれびと」と/長唄のために/夏芝居/「なよたけ」の解釈/日琉語族論/日本芸能の特殊性/日本芸能の話/日本書と日本紀と/日本の女形/日本の郷土芸能の為に/日本美/日本品詞論/日本文学における一つの象徴/日本文学の発生/日本文章の発想法の起り/女房文学から隠者文学へ/人形の起源/人形の話/人間悪の創造/嫉みの話/根子の番楽・金砂の田楽/能楽に於ける「わき」の意義/能舞台の解説/はちまきの話/花の話/花の前花のあと/妣が国へ・常世へ/春永話/反省の文学源氏物語/髯籠の話/雛祭りとお彼岸/雛祭りの話/封印切漫評/副詞表情の発生/無頼の徒の芸術/文学に於ける虚構/文学を愛づる心/文芸の力 時代の力/文楽の光明/幣束から旗さし物へ/方言/ほうとする話/「ほ」・「うら」から「ほがひ」へ/盆踊りと祭屋台と/盆踊りの話/舞ひと踊りと/まじなひの一方面/まといの話/真間・蘆屋の昔がたり/まれびとの歴史/万葉集研究/万葉集に現れた古代信仰/万葉集の解題/万葉集のなり立ち/万葉びとの生活/三河の山村/御国座へ/水の女/巫女と遊女と/見ものは合邦辻/民俗芸能の春/民族の感歎/村で見た黒川能/村々の祭り/茂吉への返事/桃の伝説/役者の一生/「八島」語りの研究/山越しの阿弥陀像の画因/山越しの弥陀/山の音を聴きながら/山のことぶれ/山の霜月舞/山の湯雑記/雪の島/雪まつりの面/由良助の成立/用言の発展/寄席の夕立/漂著石神論計画/琉球の宗教/「琉球の宗教」の中の一つの正誤/霊魂の話/わかしとおゆと/若手歌舞妓への期待/和歌の発生と諸芸術との関係/和歌批判の範疇/若水の話
+ 続きを読む