作品内容
こよなく人間と酒、そして川柳を愛する著者の、平易な表現に染みこむ穿ちとユーモア。
磨き上げられた人間観察が十七音に活かされ、紡がれる。朝日新聞『朝日なにわ柳壇』への投句からスタートした著者は、現在、川柳塔社や川柳瓦版の会、川柳文学コロキュウムなど関西の錚々たる結社で活躍中。
川柳を楽しみ、時に苦しめられる著者の訪れを、ネオン街が今日も待っている。
《自動改札行きも帰りも裁かれる》
《下り坂登っていると思ってた》
《黄信号人生観を試される》
《飲みなはれあんたの金で好きなだけ》
《角砂糖三個コーヒーとは呼ばぬ》
《あしたにひびく酒ならきっとうまかろう》
《雲一筋空の高さを思い知る》
《かごめかごめ後ろは誰もいなかった》
《あとわずかいつも手を抜く僕がいる》
《ネオンきらきらちょっと漂うことにする》
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