作品内容
川柳のバイブルとされる江戸中期に刊行された「誹風柳多留」。現代にも通じる、江戸っ子たちの生きるための知恵と常識、極上のユーモアが詰まった同書の中でも、とくに名句の宝庫と知られる初代・柄井川柳選の初篇から二十四篇より、どこかで一度は耳にしたことのある、これだけは覚えておきたいベスト五六九句を厳選収録。やさしい解説で読み物としても楽しめる一書。
《是小判たった一晩居てくれろ》
《本降りに成て出て行雨やどり》
《子が出来て川の字形りに寝る夫婦》
《役人の子はにぎにぎを能覚》
《なきなきもよい方をとるかたみわけ》
《孝行のしたい時分に親ハなし》
+ 続きを読む