作品内容
二十五年に渡る柳歴と、それを支えた愛妻への感謝を綴った句文集。
決して平坦ではなかった夫婦生活と鋭意な着想を柔らかな言葉で表現した本書からは「脱皮もせず、羽化もできず虫のままでいたような気がする」という著者の五分の魂が感じられる。
《横文字でただの加齢と書いてあり》
《残高ゼロでまだ生きてたらどうしよう》
《一瞬にすべてを生きている花火》
《ストレスの丸投げ受けてくれた妻》
《主役にはなれず脇役気に入らず》
《天気予報も用心深くなってきた》
《メモをしたつもりが何に書いたやら》
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