作品内容
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特集:小さくても強い国のイノベーション力
アメリカ、ロシアといった大国のイノベーション力が相対的に弱まるなか、いわゆる小国と呼ばれる国々のイノベーション力に注目が集まっています。ダボス会議を主宰する世界経済フォーラム(World Economic Forum:WEF)の「世界競争力レポート」の2013-2014年ランキングでは、スイス、シンガポール、フィンランドがトップ3を占める一方で、アメリカは、2009-2010年ランキングで第1位から陥落して以来、このような国々の後塵を拝しています。また、IMD(International Institute for Management Development:国際経営開発研究所)の「世界競争力年鑑2014年」で、第2位がスイス、第3位がシンガポール、第5位のスウェーデンは、同ランキング上位の常連国になっており、このほかにも、第21位の日本の上位に、オランダ、アイルランド、ルクセンブルクなどの小国がランキングされています。
本特集では「日本はもっと小国のイノベーションを学ぶべき」という意識の下、小国でイノベーション力が強いと評価される国の事例を取り上げ、各国におけるビジネスの成功を生み出すイノベーション力の源泉を探り、小国のイノベーション力をいかにして取り込み、日本企業はイノベーション力を向上できるかを考察します。
特集の編者は、江藤学(一橋大学)、そのほかの執筆者は、伊藤宗彦(神戸大学)、中島勇(中東調査会)、安岡美佳(コペンハーゲンIT大学)、渡辺千仭(シンガポール国立大学/フィンランド・ユヴァスキュラ大学/東京工業大学)。
ビジネスケースは、健康リスク解析サービス「アミノインデックス」の事業を他企業などとのコラボレーションで立ち上げた味の素と異なる事業部の寄せ集めから1つのエンジニア企業として分社化した新日鉄住金エンジニアリングを取り上げます。
インタビューコーナーには在日スイス大使館商務担当参事官/スイス・ビジネス・ハブ日本代表のロジェ・ツビンデン氏が登場。
さらに「『青色LED』ノーベル賞受賞に寄せて」を緊急掲載します。
●●目次●●
[特集論文ー1]人材能力マネジメントが生み出すスイスのイノベーション力
江藤 学 一橋大学イノベーション研究センター特任教授
[特集論文ー2]シンガポールのイノベーション力ーーフィンランドとの同質性・異質性
渡辺千仭 シンガポール国立大学客員教授/フィンランド・ユヴァスキュラ大学客員教授/東京工業大学名誉教授
[特集論文ー3]デンマーク流戦略的参加型デザインの活用ーー北欧の高い生産性を支える文化・国民性、社会構造、戦略的手法
安岡美佳 コペンハーゲンIT大学サービスデザインプロジェクトリーダー
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