作品内容
宮澤(喜一)さんが、「自民党のみならず、全国のみなさんが非常に失望された。失望されたと同時に、何でもなりたいのが政治家だと思われていた時に、総理大臣のイスを、自分の考えで蹴った人は、きわめて得難い人。それも『会津の人だってねぇ』と。歴史に残る出来事であったと思います。その後、何年かたって、総理大臣が何度も変わる世の中になって、総理大臣の名前をわすれてしまったなんていう笑い話がある中で、総理大臣を断った人の名前だけは、おそらく、長いこと世間は忘れないだろうと思います」と追想した「ハト派」政治家がいた。その人の名前は、「本の表紙だけ変えても、中身が変わらなければダメだ」といって総理大臣就任を固辞した、伊東正義さんである。
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