作品内容
「す、好きなんだ」
「命がけの冗談か?」
狸族の佳寿は郷の渇水を救うため単身、狐族の頭領・神代の屋敷へ忍び込むことに。『狐の尾筆』と言われる筆を探して犬に化けた佳寿は、迷い犬と間違われ神代の御曹司・依吹に保護される。先祖代々敵対関係にあり、狐は冷酷で狡猾だと聞かされてきた佳寿だが、夜は一緒の布団で眠り、優しく撫でてくる依吹にうかつにも心地よさを覚え…。しかしとうとう正体がばれ、咄嗟に依吹を好きだと言ってしまい――。
紙書籍発売時、フェア用に書き下ろされたSSを収録しての特別版!
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