作者: 中里介山
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お松は七兵衛の手助けで洲崎へと到る。登との対面をはたし、お君を偲ぶ駒井。それも束の間、暴徒の襲撃を恐れ、お松、マドロス、茂太郎とともに新造船で海上へ。それより先、高山相応寺へ移った竜之助は血の渇きに眠れぬ日々を送る。ある夜、好色な代官にお雪がさらわれる。まもなく代官屋敷の暗闇に白刃が一閃、代官の首が飛ぶ。その直後、街道を急ぐ二つの駕籠の姿が。はからずも竜之助は代官の妾との道行き、美濃の金山へ……。「弁信の巻」「不破の関の巻(一〜三十九)」を収録。 + 続きを読む
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