作品内容
五十嵐は、妻のしげみに鼻を埋めるようにして、小さく顔をうごめかせた。湿った舌の音がした。輝子が狂おしげな声をあげはじめた。身もだえるたびに、乳房が右に左に重々しく傾き、彼女の腹がせわしく波を打ちはじめていた。夫婦は、おれがそこにいることを忘れているかのふうに振舞った。そしておれは、せっかく忙しい思いをしながらこしらえた水割りに、口をつけることを忘れていた。そのうちに、五十嵐は、妻の両の膝の裏に手を当て、大きく押し開いた。輝子の腰が浮き、長いクレバスから、くすんだピンクの、くるみボタンの裏側を想わせる肛門までが、明かりの下にさらされた。
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