作者: 富島健夫
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愛撫をはじめてまもなく、妻の寛子が囁いた。「ね、あの子、そろそろ女にしてやってもいいんじゃない?」。利明は指の動きを止めた。利明は三十歳、妻の寛子は四十歳で、再婚した時中学生だった義理の娘洋子は十七歳の高校生で好奇心一杯。三人が愛し合うのが夢の利明に異存はない。「でも強引には、しないでね。微妙な乙女ごころがあるからね」(表題作)。八つの愛の形を描く官能短篇集。 + 続きを読む
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