作品内容
2月の初め。静岡に住む女学校時代の旧友を訪ねていた将(まさる)の祖母が、迎えに来いと電話をかけてきた。すでに夜である。友人に孫自慢をしたいのかもしれない。物騒(ぶっそう)な事件に巻き込まれる将たちを監視している(?)タマ(車ぎらい)は置き去り…。将は悠次(ゆうじ)とのドライブを楽しんでいたが、サービスエリアで車中にタマを発見。祖母からの電話「おいしい魚をご馳走(ちそう)する」を聞いていたのだ。立派なお屋敷で出迎えたのは、将と悠次と同年代の香奈(かな)という女性。孫同士の気楽なお見合いという魂胆(こんたん)も? しかし翌朝、悠次が散歩に連れ出したこの家の犬が、雑木林の中で他殺死体を暴(あば)き出した――!!
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