作品内容
8歳で母を亡くした軫宿(みつかけ)こと妙寿安(みょうじゅあん)は、貧乏だが村中から尊敬される医者の父に学び医学の道を志していた。そしてある日、薬草探しの最中に少華(しょうか)と出会う。寿安15歳、少華13歳だった。誠実で大きな身体の青年と美しい地主の娘は惹かれあい逢瀬(おうせ)を重ねた。そんな幸せな日々を過ごす彼らだが、昇龍江(しょうりゅうこう)の大洪水が運命を変えた!? 井宿(ちちり)の親友や婚約者を奪ったあの大洪水は、寿安からも最愛の父を奪ったのだ。天涯孤独となったうえ、少華の親からは恋を引き裂かれた寿安。だが、彼には更なる試練の日々が待ち受けていた…。 軫宿が世捨(よす)て人となった理由、少華との悲恋(ひれん)、あの病魔との因縁とは!?+ 続きを読む