作品内容
同窓会で再会した俺とかつての恋人・遙音《はるね》。過去はいつでも美しく、はかないけれど、誘惑を秘めている。もう戻れないから。だけど、手放した恋をもう一度、この手に掴んだ時、俺はそれを突き放さず、引き寄せ、胸に抱いた。そうして、胸に燻るのは、すでに消えてしまったはずの恋の残り火だと分かっていても、俺はそれに手をかざし、消えないように守ろうとした。裏切りは嘘で覆い隠して……。これは、かけがえのない妻を裏切った愚かな男のラブストーリー。だから、共感はしないで欲しい。(著者より)
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