作品内容
珠子は、喜里丘中学校の熊沢に、学校内でいじめがあることを認めさせる。あらかじめこうした事態も予測していた直之は、戦略を変えようと副校長の雨木に提案した。それは、学校内でいじめがあったことは認めながらも、明日香の死はあくまでも事故であると主張するというものだった。しかし雨木は、いじめはなかったという主張は変えない、と譲らなかった。重要なのは裁判に勝つことではなく、学校と、残った生徒を守ることだというのだ。それでも、耕平や早紀ら教師たちは動揺を隠せなかった。生徒たちから明日香のことを質問されても、もはや耕平たちには、どう答えればいいのかわからなくなっていたのだ。
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