作品内容
俳人の父を持ち、教師として生徒に川柳を指導、「日本語は噺家さんに教わった」と語る著者のウイットに富んだ第一句集。
東葛川柳会、川柳研究社、川柳展望社、東京番傘川柳社、都々逸しぐれ吟社など多方面で活躍。タイトルは収録句《君が代を強制しないオムライス》より。
《飼ってます散歩いらない熱帯魚》
《イラク叩いた手でスマトラを撫でる》
《十五の春が蕾のままで震えてる》
《濡れ煎餅早く食わぬと乾き出す》
《指貫をことりと仕舞い母が寝る》
《間を空けて叱られに行く歯科の椅子》
など。
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