誰かに作られた自律胴人形が人と出会い、そこに物語が生まれる。機械式の天使をモチーフにした翼がついた人形であるヴァンデミエールの不自由さと何かを代償に自由を勝ち取る物語。創造主からいかに自由になるかという宗教的なモチーフを人形という分かりやすい不自由さで客観的に見せることで理解しやすくしています。一話完結の物語ですが、少しづつ登場する人物同士がリンクしているので、二巻目の終わりまで読むと色々と物語がリンクしていたことに気づかされます。ちょっと残酷な童話を読んでいるような哲学的な部分と、儚い物語が魅力的です。

完結

ヴァンデミエールの翼（１）

作者：鬼頭莫宏

価格	：	759 円（税込）
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作品内容

「人間のまがい物」「天使のまがい物」「機械のまがい物」――。ヴァンデミエール、それは魂を宿した自動人形。飛べない翼は自由な魂の象徴。作り物の体が宿した魂は、どんな障害にもくじけることを知らない。少女の名前はヴァンデミエール。せいいっぱい広げた飾りものの翼は、彼女たちをどこへ導くのか。１９世紀ヨーロッパに似た世界から始まった、彷徨の物語がいま完結。 + 続きを読む

作品情報

出版社	講談社
ジャンル	男性マンガ > 青年マンガ
掲載雑誌	アフタヌーン
レーベル名
シリーズ
電子版発売日	2012/10/19
紙の本発売日	1997/04/21 ( 1990年代 )
ページ数：
対応端末